Mercedes-Benz G-Class '2018

登場から早40年初めてのフルモデルチェンジである。このMercedes-Benz G-ClassはもともとオーストリアのSteyr-Puch GmbHとの共同開発で生まれたのがMercedes-Benz Gelandewagenの民生バージョンである。元が軍用車両だけありデザインも質実剛健で、目的に則した機能形態を有している。一方でその武骨なデザインからファッション的な意味で広く用いられ、現在では最も実用的で高級なファッションアイテムと化している。現行のW460型はエンジンはドイツ・シュトゥットガルトだが、現在でもボディの生産はオーストリアで行われている。

フルモデルチェンジ後も キープコンセプトで以前と変わらぬ佇まいとなっている。

角ばったフォルム ‎、丸目のヘッドランプ 、レトロな形状のボンネット、 切り立った側面 垂直に近い角度で設置されたフロントスクリーン 、上からかぶせたようなキャビントップ、正に誰もが想い描くGクラスである。

実際にドアノブなどの外装部品の一部では 以前と全く同じ部品が使われているところもあるようで、 以前からのオーナーも 興味を持っていた人間にも 抵抗なく受け入れるだろう 。

一方でインテリアは最新の メルセデスベンツ の文脈であり、運転席とその横に伸びる巨大な インフォメーションスクリーン、 円形の空調ダクト 、丁寧に仕上げられた 革製のシート センターコンソールのコマンドシステム、どこをどう見てもメルセデスベンツであり、豪奢な内容は実用的な軍用車をルーツに持つとは信じられない。最も大きくそれを感じられるのはドライバーに近く切り立った湾曲率の小さいフロントスクリーンだろうか。

 ‎ 構造も以前と同じようにこの時代でも珍しく ボディオンフレーム 構造 採用しており 、材料の印新 、形状の最適化等で 軽量化高剛性顔 達成しているとされる。 このプラットフォームはこれからも長きに渡って G クラスを支えていくことになるだろう。

駆動系に関しても前輪のデフケースまで、トランスミッション後方から トランスファーで分岐させ、エンジンの前方まで 大きく前進させている 。これにより大きなアプローチアングル 確保を容易にし、 ステアリングに関しても 前引きであり、 ロアアームと 平行に ほぼ 後退角前進角無く配置しているあたりレイアウトの素性の良さも垣間見られ、決してスペックやファッション性ありきの車でないことが読み取れる。

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